メニュー

てんかん

はじめに

てんかんは脳の病気で、大脳の神経細胞が過剰に興奮することで起こる病気です。
発作は突然起こり、けいれん等の症状として現れます。発作は数分で治まることが多いですが、数十分ほど続く場合もあります。また、多くの発作は後遺症を残しませんが、重積状態(繰り返し発作を起こす状態)となると後遺症を残す可能性があります。

てんかんの種類

てんかんは、全般てんかんと部分てんかんに分類されます。
全般てんかんは脳全体に発作が起こり、意識が消失するなどの症状が見られます。
部分てんかんは特定の脳領域にて発作が起こり、意識の消失がない場合もあります。
さらに、てんかんの特定の形態には、特発性てんかん、症状性てんかん、局所発作性てんかんなどがあります。

原因

てんかんの原因は、主に脳内の神経細胞の異常な活動によるものです。脳内の神経細胞が異常な電気的な放電を起こすことで、発作が引き起こされます。
この異常な放電は、先天的な脳の発達異常や脳の外傷、脳卒中、脳腫瘍、感染症、代謝異常など、さまざまな要因によって引き起こされることがあります。また、遺伝的な要因もてんかんの発症に関与していると考えられています。

検査

てんかんの診断には、脳波検査、CT、MRIなどの画像診断、および血液検査が行われます。
脳波検査では、脳の電気的な活動を記録し、てんかん波形を観察します。
CTやMRIでは、脳内の異常や損傷箇所を確認することができます。
血液検査では、てんかんの原因となる代謝異常や薬剤濃度の確認が行われます。

治療

てんかんの治療には、主に抗てんかん薬や手術療法、食事療法などが行われます。
抗てんかん薬は、てんかんの発作を抑制するために処方されます。適切な薬物療法により、多くの患者が発作を管理することができます。
手術療法は、発作の原因となる脳内の異常を取り除くための手術であり、薬物療法が効果的でない場合や手術が適切と判断された場合に行われます。
食事療法は、特定のケトン体を含む低炭水化物食を摂取することで、発作の頻度を減らす効果があるとされています。

予後

てんかんの予後は、患者の症状や治療法によって異なります。薬物療法によるてんかんの管理が成功する場合もありますが、一部の患者は薬物療法に反応せず、手術療法が必要となる場合もあります。手術が成功すると、発作が完全に消失することもありますが、一部の患者では再発の可能性があります。また、適切な治療を受けた患者さんは、健康的な生活を送ることができ、社会参加も可能です。

運転免許

てんかん患者さんの運転免許については、発作の状態に応じて異なります。一般的に、発作がない期間が一定期間維持されていることが運転免許の取得や更新の条件となります。
運転免許の取得や更新に際しては、てんかんの状態や治療状況を医師が記載した診断書が必要となります。発作が安定し、薬物療法が効果的である場合には、運転免許の取得や更新が認められることがありますが、発作の頻度や治療法によっては、運転免許の取得や更新が制限される場合もあります。 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME