メニュー

生活習慣病外来

生活習慣病とは?

生活習慣病は、私たちの日常生活や食生活、運動習慣などの生活習慣が原因で発症しやすい一群の疾患を指します。これらの疾患は、適切なケアや治療を受けないと、健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。当クリニックでは、生活習慣病に関する予防、診断、治療、および管理に重点をおいた診療をおこなっております。

 

主な生活習慣病の種類

1. 高血圧症

高血圧は、血管にかかる圧力が長期間にわたって高い状態が続く疾患です。放置すると心臓、脳、腎臓などの臓器に損傷を与える可能性があります。

2. 脂質異常症

脂質異常症は、コレステロールや中性脂肪の増加によって引き起こされる疾患で、動脈硬化や冠動脈疾患のリスクを高めます。

3. 糖尿病

糖尿病は、血糖値が高いまま安定しない状態で、長期的にはさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。

4. 高尿酸血症

高尿酸血症は、尿酸値が高くなり痛風発作を引き起こしたり、腎機能障害を引き起こしたりする可能性があります。

 

脳の専門家が生活習慣病の治療を行う意義

要介護となる原因疾患の第1位は認知症で第2位は脳血管疾患(脳卒中)になります。さらに認知症や脳血管疾患の原因の多くは生活習慣や生活習慣病ですので、脳の専門家として頭の病気を予防するために生活習慣病の治療に重点を置くことは当然と考えています。実際に急性期病院で脳卒中の診療に従事していた際には、多くの生活習慣病を抱えた患者さんの治療を行ってきました。生活習慣病のコントロールをつけることで認知症や脳血管疾患の予防を行い、その結果健康寿命を伸ばすことができればどなたにとっても喜ばしいことではないでしょうか。
脳の専門家としての視点から生活習慣病の管理の必要性を皆さんにお伝えし、頭の病気を予防するための最適な治療域をご提示することができると考えております。

 

生活習慣病が認知症や脳血管疾患(脳卒中)につながる理由について

生活習慣病が認知症や脳卒中の原因となる理由は複雑であり、複数のメカニズムが関与しています。主な理由をいくつか挙げますと、

1. 動脈硬化

高血圧、脂質異常症、糖尿病などの病態が進行すると、血管が炎症を起こし脂質やコレステロールが動脈壁に蓄積され、アテローム(動脈硬化プラーク)が形成されます。これにより動脈が徐々に狭くなり、最終的に閉塞するなどして脳卒中や認知症の原因となります。

2. 脳血流の低下

高血圧や糖尿病などが引き起こす動脈硬化が進行すると、脳血流が低下しやすくなります。十分な酸素や栄養分が脳に届かないことが認知症のリスクを増加させます。

3. 炎症反応

生活習慣病は体内の炎症反応を引き起こすことがあります。慢性的な炎症は脳にも影響を与え、神経細胞の損傷を引き起こし、認知症を進行させる可能性があります。

4. 糖尿病と認知症の関連

糖尿病は高血糖を引き起こすため、高血糖により血管や神経へのダメージが生じやすくなります。これが認知症の進行に寄与する可能性があります。

5. リスク因子の相互作用

高血圧、脂質異常、糖尿病などのリスク因子は互いに影響し合うことがあります。これらの生活習慣病が同時に存在する場合、その影響は相乗的になり、脳の健康に対するリスクが高まります。

 

生活習慣病の治療についてどのようなものがあるのか

大前提としては生活習慣の見直しと、改善すべき点があればそれを改善することをお勧めします。生活習慣を改めることは非常に難しく、習慣となったことを変えることは薬物治療を行うことと比べて遥かに大変です。その必要性をご説明させていただき、ご一緒に取り組ませていただきます。次に、薬物治療になりますが、生活習慣でやるべきことを行ってもデータが目標まで改善しない場合には薬物治療を行います。高血圧、脂質異常、糖尿病など患者さんの状態に合わせたお薬を選択させていただきます。
また、現在の動脈硬化の程度を評価するとともに、当院では頭の状態の評価も積極的に行わせていただきます。

 

最後に

生活習慣の改善、適切な治療、定期的な健康チェックは、認知症や脳卒中のリスクを低減するためには必要不可欠です。バランスの取れたお食事、適度な運動、禁煙、適切なストレス管理などは、脳の健康を促進し、生活習慣病による認知症や脳卒中の発症を予防するのに役立つことが知られています。

生活習慣病は予防可能であり、早期の診断と適切な管理が大切です。当クリニックでは患者さんの健康を最優先に考えながらも、皆さまのご意見やご希望をお伺いしながら治療方針を立てさせていただきます。お気軽にご相談ください。健康な未来のために、一緒に取り組みましょう。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME